第八回:ブラックスワン(上巻)
ファイナンスの勉強してたら通りかかってベストセラーらしいからとりあえず手にとって読んでみた(だいぶ時間かかったけど笑)
ブラックスワン 不確実性とリスクの本質
題名通り、次の3つの性質を持ち合わせる現象を中心に不確実性とリスクについてエッセー方式でズラズラ書いている。
そもそもここでいうブラックスワン(黒い白鳥)とは、
1.異常なこと(めったに起こりえないこと)
2.非常に大きな影響を与えるもの
3.のちにその現象に対してそれらしい説明が付与される現象のこと
上巻を読んでる印象は
人間は世の中で起きていること、これから起こりうることについて分かったつもりでいたりするが、実は何もわかっていない。というより予測することなんてできない。
この主張を主に内部的な要因と外部的な要因の大きく2つのアプローチを通じてサポートしていく。
まず内部的な要因としては主に認識的な限界、そして人間本来の習性から難しいと述べる。
まず人間は何事も複雑な事象を簡略してモデルなどのパターンによって捉えようとしている。これを筆者は人間のもつプラトン性と読んでいる。物事を因果関係で説明しようとする習性もこのプラトン性の一種がある。しかし、因果関係というものは決して普遍的なものではない。過去の事象を因果で説明したところでそれが現在の事象を説明するという根拠にはならない。時としてはその因果関係の説明力を過信して誤った事象の説明に割り当ててしまう。
外部的な要因としては事象の偶然性。セレンディピティって言葉じゃないけど、予期せぬ目的から発見が生まれることだってある。
ここでこれを読んでるときの僕の脳内を垣間見るとこんな感じ
予測が難しいのはよくわかった。人間が自分を過信するのもパターン化によって大きく見落とす、それゆえ黒い白鳥の格好の的になるのもよくわかった。自分の定式化、物事の情報、ありとあらゆるものを疑う懐疑主義的なアプローチをとれといいたいのか?そういうわけではなさそう。少なくともそうなっているってことを認識して常に黒い白鳥の存在を頭にいれといてほしい。
こんな感じで下巻に突入していった。。。