吉野家とマックをこよなく愛する外資金融マンwww

目的は利他的、されど体裁は利己的。矛盾。くそ。

特別回⑦:これからの時代の証券アナリスト

トップレベルのアナリストの話を聞いていろいろためになったのでここにメモ

 

殴り書きしたメモを整理すると、だいたい以下の要点にまとめられると思う

 

1.投資銀行におけるリサーチの意義

2.証券アナリストになるためのアドバイス

3.これからの時代の証券アナリスト

 

1.投資銀行におけるリサーチの意義

まず投資銀行におけるリサーチの意義だが、ここでは近年の投資銀行の傾向についても触れながらその重要性についてまとめた。

 

端的にいえば

 

証券アナリストはこれからの時代においても投資銀行の中で必要な仕事となる

 

もちろん証券アナリストの話を聞いてるんだから無駄とかいらないとかいうわけないけど、そのバイアスを抜きに聞いても良い内容だった。

 

まず近年の傾向と投資銀行全体の役割の変遷について言及していくと、はっきりいってその業務において人間の果たせる役割というのは少なくなってきた。トレーディングでは電子取引によってほとんど人間がコンピューターに対して漬け込む隙がなくなってきている。また、投資調査においてもインターネット、エクセルなどの分析ソフトの発達から誰でも分析できるものにはなってきた。

 

では投資調査にしぼった話で人間にできて機械にできないものは何か?

 

それはパラダイムシフトへの敏感性とそれに対する仮説を実世界の中で世の中の動向や人々の声を通じてたてることである。

 

モデルがあってそれにたいして常時インプットをし、それに対応したアウトプットをだしていくコンピューターにこれはできない。もちろんこれは個人的な意見だが、人工知能の発達によってそれ自体も変わっていく可能性は大いにあるとは思う。

 

 

2.証券アナリストになるためのアドバイス

 

次に証券アナリストになるためのアドバイスだが、今日話を伺う機会のあった方は証券アナリストを料理人にたとえていた。

 

以下要約

証券アナリストは料理人の関係に近い。師のもとで修行をし、日々の生活の中で師の技を盗みながら、タスクという時間的制約とそこから学び取れる自由をバランスよくこなしていくのである。”またステップアッププロセスも類似する。野菜が切れないシェフがミシュランになれるはずもないし、そこの野菜を切るプロセスをおろそかにしてしまえば、それは一生自分の技術として残って、上を目指す際の弊害となってしまう。また調理器具や調理場を大事に扱ったり整理整頓できないものは必ずどこかで非効率な部分が生まれてしまう。アナリストも同じで財務諸表のデータ分析や計算などの基礎的な部分が正確でなかったりすると立派なアナリストになれるはずがないし、データやファイル管理を杜撰に扱ったらそれは仕事の能率を下げることになる。”

 

証券アナリストとしてのキャリアを始めるにあたって大事な点として強調されたのが

 

1.とにかく正確に仕事をこなす

2.人間関係をうまく構築する

 

の2点である。

 

3.これからの時代の証券アナリスト

 

これは自分の意見とあわせて一番大事な点を要約すると、

 

”アジア民としての意識をもって時代の潮流を長期的な目線で捉えること”

 

そのためには月並みだけどアジア規模の歴史・知識・価値観の理解、それをレバレッジするためのグローバルなネットワークが必要だなと痛感した。そのためには日々他国の人と交流して学び、いろいろな問題に対していろいろな知見を学び、自分自身も相手にとってバリューを還元できるように自国の知識と意見をもたないといけない。最初は日本から世界(欧米)へ、次に世界でアジア人としての見られる中、日本国民としての誇りと威厳をもつために日本に回帰した。しかし今では世の中が変わり、日本に対する自国意識だけでは世界で渡り合えないという事実から今度は日本から世界(アジア)へ再回帰する必要があるのではないかなぁと。それが自分の人生の次なるステップなのではないかと思うような話でした。