吉野家とマックをこよなく愛する外資金融マンwww

目的は利他的、されど体裁は利己的。矛盾。くそ。

第八回:ブラックスワン(上巻)

ファイナンスの勉強してたら通りかかってベストセラーらしいからとりあえず手にとって読んでみた(だいぶ時間かかったけど笑) ブラックスワン 不確実性とリスクの本質 題名通り、次の3つの性質を持ち合わせる現象を中心に不確実性とリスクについてエッセー…

メモ2:懐疑主義論にまつわる話

いまブラックスワンを読んでて、その過程でいくつか調べ物したから忘れないうちにメモ この本の一つの中心的な概念の一つとなる懐疑主義論と因果関係の解釈について。哲学の潮流の中でこれらについて議論した重要な人物としてヒュームがいる。 ヒュームは人…

第七回:先物とオプション取引

今回のテーマは先物取引とオプション取引。 金融が現在のように複雑化したのはこれらがあるからといっても過言ではない。正直全部書いてたら盛りだくさん過ぎなんでそれぞれ概略だけざっと。 はじめに先物取引についてふれていく。 先物取引とはある商品を未…

第六回:鞘取り

今回は少し短めに先物市場における鞘取りの基礎について(FX取引) 要約するとこれだけ F(1+ruk) = E(1+rus) ここで最初のポイントが現在の為替レートEと先物為替レートの基準である。ここでは分かりやすくするためにドルと英国ポンドをつかって説明する。 E…

第五回:リスクとリターンの関係性②

今回はリスク・リターンの2回目ということで大きく3点ふれていく 1.リスク・リターンの計算 2.リスク・リターン計算にあたっての統計学 3.リスク・リターンを測る指標と関連概念 1.リスク・リターンの計算 まず基本的なリターンの求め方についてだが…

第四回:リスクとリターンの関係性について

これから2回に渡って金融市場におけるリスクとリターンについて紹介していく。 このリスク・リターンを議論するにあたって最も大切な指標がr、すなわち利子率となる。 ここで注意しなければならないのはrの定義がその都度見方によって変わるということであ…

第三回:金融市場における取引

今回は主に2つのテーマ:金融市場のプロセスとその形態について紹介していく まず金融市場のプロセスについてだか、大きく2パターンある。 1つ目のパターンが新規に上場して、その際に株式を発行して市場で売買するパターンである。いわゆるIPO(initial p…

第二回:様々な金融資産と指標

今回のテーマは主に2つ 金融資産の種類とそれらの価値を推し量る指標の紹介である まずfixed assetについては以下のように主に分類できる まずfixed assetについては短期・長期で政府が発行する国債がある(treasury bills and bonds) 補足として取引の際…

メモ1:CDOの証券化マジック

ちょっとCDOについて読んだから忘れないうちにメモ サブプライム問題が起きたときに話題になったCDO。なぜ今にも倒産しそうなBBBレートのモーゲージ債を人々は購入したのか。 それはBBBレートのモーゲージ債がAAAレートのCDOへと変身したから じゃあどのよう…

第一回:ファイナンスへの誘い

ここから数回は金融市場の導入について自分なりに解説していく。とりあえず今回は2009年のリーマンショックについて触れながら今後さらに踏み込んでいく領域についても言及していく。(何事も第1回は気合いがはいるもの。今後はどうせ失速する ) そもそも金…